唐朝詭事録 第二季-To the West- 全40話 観了!!

2026/10/10

どらま・えいが

唐朝詭事録(とうちょうきじろく)の第2シーズンを見終わった。
前シーズン同様、盧凌風(ろりょうふう)と蘇無名(そむめい)の二人が主人公。

チャッピー曰く、「詭事(きじ)」とは、いつわりのこと、あやしいこと、普通ではない奇怪な出来事や悪だくみを意味する言葉、とのこと。

第1シーズンは奇怪な事件が多かったけれど、第2シーズンは(もちろん奇怪な事件もあったけれど)、それより人間のさまざまな感情が入り混じった事件が多かったので、よりおもしろかった。
私は、第2シーズンの方が断然好きだ。
特に、最後の『供養人』はとびきり良かった。

沙州の富豪・曹家は「花甲葬」という旧習に倣って、当主・仲達は還暦の誕生日を迎える日に自ら棺に入り、まだ子供だが利発な息子・多宝(たほう)に家督を譲ることになっていた。
だが、その誕生日の前日、多宝は何者かに殺されてしまう。
偶然その地を通りかかった盧凌風と蘇無名が事件の捜査に乗り出す。
曹家は、仲達の3番目の妻(多宝の母)、長女夫婦とその娘、次女夫婦、三女(独身)という家族構成。
仲達の書いた遺言には財産を、多宝に5割、妻、長女、次女に各1割、三女に2割譲ることが書かれていた。
仲達の還暦に伴って、財産相続をめぐり、水面下で争いが起こっていたのだった。
多宝が殺された日、長女の婿が仲達を殺そうと部屋に侵入し、殺人未遂で捕まった。
その後、多宝の首を絞めた時に残された爪の装飾(マニキュア?)から、次女の夫も犯人として捕まり、事件は解決したかと思われた。

すると翌日、「花甲葬」が突然撤廃になった。
それは、跡取りが亡くなった場合は、還暦の当主は死ななくてよくなるというもの。
仲達は寸前のところで、命を奪われずに済んだのだ。
これまで、この旧習はずっと守られてきたが、タイミングが良すぎる撤廃に、盧凌風と蘇無名は疑問を感じ始める。
真犯人は他にいるのではないか?
多宝が死んで得をするのは誰か?
再捜査から、多宝の死因は絞殺ではなく、毒殺だったことが判明。
そして、仲達と三女が犯人として浮かび上がる。

実は、多宝が仲達の子供ではなかったり、仲達の妻は曹家の家僕と不倫関係だったり、長女の夫は仲達からよく思われていなかったり(実は側女との間に子供までいたのだが)、次女の夫はかなり年上でこれまた仲達によく思われていなかったり、などなど、さまざまな人間関係が入り混じって、一筋縄では解決しない。

結局、盧凌風と蘇無名は、仲達と三女がお互いを庇いあって自分が犯人だと言っていたことを解き明かし、そして、真犯人を見つけるのだ。

聡明だった多宝が書き残していていた日記の中に、
「父が旅立ったら、遺産を放棄し、家族との関係も断って、花甲葬という人殺しの旧習が撤廃されるまで抵抗する。」
と書き残していた。
役人たちが、旧習が行われても見て見ぬふりをしてきたことに対して、戦うことを決心していたのだ。
この言葉に、沙州刺史・張璜(ちょうこう)が「肺腑を衝く言葉だ」と言って襟を正すことを誓う。

多宝は本当に可愛くて利発な子供でね、殺されてしまったのはとても悲しい。
何も悪いことをしていないどころか、正義感にあふれる少年なのに、その未来がなくなってしまうなんて、どこにその気持ちをぶつけたら良いのやら。

曹多宝