昨日、十二国記のEpisode 1『月の影 影の海』を読了。
冒頭、というか、上巻のほとんどが、主人公・陽子にとって苦難の連続で、しかも、なぜこんなに訳のわからないものたちに襲われるのか、陽子自身が今いる場所はどこなのかも全くわからないのだ。
当然、読者にとってもさっぱりわからない。
一体いつまでこれが続くのかと読みながら思ったが、上巻の150ページほど読んだところでちょっとずつ展開が見えてきた(相変わらず、陽子にとってはハードな展開だったが)。
そして、下巻に入って、半獣の楽俊(らくしゅん)が登場してから、この物語の舞台の十二国について、徐々にわかってきて、読み終わってみれば、とてもおもしろかった。
読み終えて、noteに感想を書いて、さて、みんなはどんな感想をお持ちかしら?と検索してみたのだけど、その中にとてもたくさん出てきたのが、
「ネズミが出てくるまで堪えて読め!」
という十二国記初読みの読者に対するアドバイスが、「先人の知恵」としてSNSで飛び交っているという情報。
ここで、私、「ぷっ!確かにそうだわね!」と思わず声を出してしまった。
そうそう確かにあの状況は、読み続けることに挫けそうになるかもなあ、と。
あの訳わからない状況がどこまで続くのか、さっぱり先が見えないから。
これほどなのは、私の読書体験でも初めてではないかな。
そして、楽俊こそがそのネズミ。
半分人間で半分ネズミの半獣なのだ。
しかし、このアドバイス、私は事前に知らなくてよかったなあと思ったのも事実。
やはり、この手のファンタジーものは、訳がわからずとも読み進めていった方が、感動が大きいと思うんだよね。
もし、この情報を知っていて、楽俊が登場するのと、全く初めましての楽俊とでは、受け入れ方が違うと思うんだよ。
この、海のものとも山のものとも知れない謎の半獣が、それこそ、単なる通りすがりのキャラクターなのか、重要人物なのか、陽子にとって有用なのかそうではないのか、徐々にわかったほうがおもしろいでしょ?
だから、読書をするときには、事前情報はなるべく入れない方がいいと私は思う。
たとえそれで、途中で読むことをやめてしまうようなことになってしまっても、それはそれで縁がなかったということかと。
しかし、こんなふうに耐えることができるのも、以前、同じような体験があればこそ、なんだけどね。
それは、吉田秋生の『BANANA FISH』という漫画。
この時は、友人から「第1巻の半分くらい我慢して読んだら、あとは一気読み」と聞いていて、その通りだった。
それからどんな本も、そのうちおもしろくなってくるかも、となるべく放り出さないようになったのだ。(ってことは、事前情報も必要ってこと??)
加えて、十二国記で耐えられた理由は、私が中国時代劇ファンということもあったとは思う。
特に、最近見たばかりの『唐朝詭事録』は同じく妖獣が妖魔が出てくるので、馴染みがあった。
そもそも、十二国記の設定が中国っぽいと聞いて、この物語に触手が伸びたのだけどね。
あれあれ?やっぱり、事前情報って重要なのかも???笑

