清の第5代皇帝・雍正帝(ようせいてい)の時代の物語。
後宮入りした主人公の甄嬛(しん・けい)が、真の愛を求めながらも、皇帝の寵愛争いに立ち向かっていく。
『瓔珞』『如懿伝』と皇帝がハンサム続きだったので、『宮廷の諍い女』の雍正帝にはちょっとだけがっかり。(失礼・笑)
このドラマ、容赦ない戦いの連続で、ちょっとうんざりな感もあったが、一度甄嬛が後宮から追い出され、果郡王(かぐんおう・雍正帝の異母弟)と心を通わせるようになってから、だんだん面白くなってきた。(果郡王はハンサム・笑)
真の愛情を得ることは、宮廷では叶わない。
それは、後宮の女だけのことに限らず、皇帝自身ですら難しい。
でも皇帝は、有能な後継を産んでもらうために、何人もの女を囲っているわけだから、後宮に諍いが起きないよう配慮するべきだと思うね。
毎回その日の気分で夜伽の札を選ぶのではなく、順番に満遍なく回っていれば、騙し合い、殺し合いにはならないのではないか?
雍正帝を見ていてそれが一番イライラした。
それに、寵愛を与えていた甄嬛にさえ、信じきれず手のひらを返して疑うんだもんなあ。
それまでの人間関係の積み重ねはないの?って感じ。
まあ、「トップは誰も信じることができない」っていうんだから、気の毒と言えば気の毒なのかも。
国内の政治や、隣国との揉め事と、盛り沢山な仕事があるから、後宮の管理は孝敬憲皇后に任せることになるわけか。
だけど、ここで、そもそもの重大な過ちを雍正帝は犯しているんだよね。
若かりし頃、宜修(ぎしゅう・後の孝敬憲皇后)の姉に一目惚れして側室に迎え、宜修そっちのけで厚遇した挙句、純元皇后に抜擢、出産で亡くなった後も一途に想い続けるわけ。
実は嫉妬と怒りから実の姉に手をかけ、自分の子供に恵まれなかった皇后は、何とか皇太后の地位に上り詰めることを画策して後宮内のライバルに冷徹非情な行動を続けていたのだ。
実の姉だから思いやっているとばかり思っていた雍正帝は、全く人の気持ちがわかっていない。
自身だって、何人もいる兄弟を蹴落として皇帝に就いているし、寵愛していた甄嬛と果郡王の関係を疑って嫉妬し、甄嬛に果郡王を始末させたではないか。
うんざりするような諍いの中でも、誰もがそれぞれ真の情を求めているのに、それが成就しないという悲しいお話なのだなあと最後に思う。
情があるからこそ、非情にもなってしまうのが人間なのか?
深いな。
さて、話変わって、刺繍を始めた。
私の大好きな刺繍作家・樋口愉美子さんの刺繍キットで学べるフェリシモのキット。
樋口さんの刺繍は、デザインも色合いもとてもシックで素敵なんだよね。
だから、迷わず始めた。
刺繍に興味を持ったのも、韓国・中国時代劇の影響も多々あるかもなあ。
身分の高い女たちは必ずお部屋で花だの龍だの刺繍しているんだよね。
ちょっと、自分も優雅な気分に浸れるかな?ってことで。
いや、実際は、拡大鏡が欲しいお年頃の悲しさに浸ってしまっているのだが。




