『ヘチ 王座への道』観了!

2026/01/10

おもうこと どらま・えいが 한국어

『ヘチ』とは、善と悪を裁く伝説の生き物。
役人の違法行為を監督する司憲府(サホンブ)の役人は『ヘチ』と呼ばれていた。
主人公のイ・グムは第19代朝鮮国王・粛宗(スクチョン)の次男でとても優秀だったが、母親の身分が低かったため、周りから認められず、自身も政治からは距離を置いていた。
しかし、世子(セジャ・王の跡取り)である腹違いの兄(イ・ユン)が子を作ることのできない体だったため、重臣たちが、第16代国王・仁祖(インジョ)の血を引く密豊君(ミルプングン)を世子にしようと企てているのを知る。
密豊君は素行が悪く王にふさわしくないのに彼を利用して朝廷を牛耳ろうとする重臣たちを正し、公正な世の中にするために、イ・グムは、司憲府の役人パク・ムンスや、そこで下働きをする女性・ヨジ、町のごろつきタルムンらと協力し、王座への険しい道を歩み始める。

イ・グムの母は、あの『トンイ』。
『トンイ』では、イ・クムという発音だったね。
とっても聡明な男の子でかわいかったなあ。
兄のイ・ユンのこともとても慕っていたし。
だけど跡継ぎ問題が絡んでくると、仲良しの子供たちもどんどん巻き込まれ関係がぎくしゃくしてしまうのは悲しい。
第20代国王・景宗(キョンジョン)となったイ・ユンは、イ・グムのことを世弟(セジェ)として受け入れながらも、王位を乗っ取られるのではという脅威を感じてしまうんだよね。
密豊君は正当な王族の血を引いているのに、祖父にあたる昭顕世子(ソヒョンセジャ)が王位を継ぐことなく亡くなってしまったため、王位への道が閉ざされてしまい、それに大きな不満を抱いていて悪行放題となっていた。
でも、この悪行放題というのも、このドラマ『ヘチ』での設定のようで、本当はどうだったかはわからないらしい。
ドラマ『恋人』で見ると、昭顕世子(ソヒョンセジャ)は不審死でその世子妃も王の暗殺の濡れ衣を着せられての処刑だったから、密豊君が「本来なら自分が…」という気持ちは当然あっただろうけれど。

こんな感じで、朝鮮王朝の時代劇は本当に面白い。
いろいろな人間関係、利害関係、どろどろした中で、たいてい主人公は正義の人なので、悔しい思いのその後で、活躍する姿を見ると、スカッとした気分になれるよね。

このドラマの中で、違う派閥の重臣の長の二人が、それまで対立していたけれども、第21代国王・英宗(ヨンジョ)となったイ・グムの考え方を知り、派閥を超えて理解し合い協力する姿がとても良かった。

政治家っていうものは、お互いの足を引っ張り合うのではなく、より良い国にしていくために話し合い、行動するのが仕事だよね。
我が国の国会討論を聞いていると、揚げ足取りな発言ではなく、もっと建設的な討論ができないのか?って思うことがあるのは私だけかな?